Watchtower LibraryをmacOSの端末で使う方法を紹介します。Windowsの動作をエミュレートするツールであるWineを利用すると、Mac上でも、Watchtower Libraryを使うことができます。異なる言語をインストールした場合、言語間の同期機能も利用可能です。
Wineを使う方法がうまく行かないときは、下記をご覧ください。
以下より、手順を紹介します。
jw.orgのサイトより、Watchtower LibraryのISOファイルをダウンロードしましょう。
日本語版はこちらからダウンロードできます。
macOSにWineをインストールします。最初に、アプリケーションから[ユーティリティ > ターミナル]を起動します。あるいは、macのメニューバーの右端にある虫眼鏡のアイコンをクリックして、検索ボックスに「ターミナル.app」と入力して起動することもできます。
以下のコマンドを間違いなくコピーして、ターミナルに貼り付け、[Enter]キーを押します。
入力するコマンドは2つで、一つ目は、HomebrewというmacOSに役立つ汎用的なツールです。コマンドが長いので右端までスクロールしてください。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
コマンドを貼り付けて実行すると[Enter]を押すとインストールを実行するよと英語で表示されるので、[Enter]キーを押します。すると、Homebrewがインストールされます。
さて、もう一つのコマンドは、Wineというツールのインストールです。これは、macOSで動くWindowsのエミュレーターのようなものです。(Wineについてはこちらを参照してください。)以下のコマンドは、Homebrewを利用してWineをインストールするものです。
同じように、以下のコマンドをターミナルに貼り付けて[Enter]キーを押しましょう。
HomebrewでWineをインストール:
brew tap homebrew/cask-versions brew install --cask --no-quarantine gcenx/wine/wine-crossover
Winetricksをインストール:
# 文字化けを解消するためのツール cd ~/Downloads curl -OL https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks brew install winetricks winetricks fakejapanese_ipamona winetricks fakejapanese_vlgothic winetricks cjkfonts
先ほどダウンロードしたWatchtower Libraryが実行ファイルであれば、ターミナルを起動して、以下のようにコマンドを実行してインストーラーを起動します。
cd ~/Downloads wine64 ./ly_J.exe
もしも、ISOファイルであれば、ダブルクリックします。すると、インストーラーが出てきます。それで、Wineを利用して、Watchtower Libraryのインストーラーを起動します。実行ファイルであれば以下のようにします。
再び、ターミナルを起動して、「wine64」とスペースキーをタイプします。その後、Watchtower Libraryの「WTLSetup.exe」をターミナルにドラッグ&ドロップして、パスを指定します。すると、例えば以下のように入力されますので、[Enter]キーを押します。
すると、Wineが起動して、Watchtower Libraryのインストーラーが表示されます。
分かりにくいので、この手順を動画で紹介します。
↑上記の動画ですが、「wine」のところ「wine64」としてください。後は同じ手順です。
ユーザー毎ではなく、全体にコピーすると、/Applicationsフォルダにインストールされます。その場合、/Users/<UserName>/Applications/Wine\ Stable.app/Contents/MacOS/wine
インストーラーの右下にある[次へ]ボタンをクリックします。何度か、ボタンを押すとインストールが完了します。
次に、ライブラリを起動するショートカットを作成します。
ターミナルを起動します。以下のコマンドを実行します。すると、デスクトップにショートカットが作成されます。
cd ~/Desktop touch wtlib.command nano wtlib.command # エディタ立ち上がるので、後述のコマンドを記述 # [Ctrl]+[x]キーを押して[y]で保存 chmod +x wtlib.command
記述するコマンド
#!/bin/sh wine64 $HOME/.wine/drive_c/Program\ Files\ \(x86\)/Watchtower/Watchtower\ Library/J/WTLibrary.exe
デスクトップに現れたwtlib.commandをマウスで選択して、右クリックして表示されるポップアップから「情報を見る」をクリックします。
そして、「このアプリケーションで開く」の項目で「ターミナル」を選択します。(一覧にターミナルがない場合、その他を選択し、ダイアログで選択対象を「すべてのアプリケーション」に変更し、「アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル.app」を選択します。)
以上で起動設定は完了です。ダブルクリックでライブラリが開く用になります。
以上の手順でライブラリは開くのですが、残念ながら文字化けしてしまいます。これを直すには、メニューの「ライブラリ > □□□□ F2」を選択します。そして、表示テキストなどの項目を「Ansi Unicode MS」に変更します。
以上で、設定完了です。
ショートカットの設定にて、「このアプリケーションで開く」の項目にタイして「iTerm」を設定すると、アプリ終了と同時に、黒いターミナル画面も閉じることができます。
まだ文字化けしている場合以下を試してください。
winecfg
すると、以下の画面が出るので、画面の解像度を120dpiにするとMacbookでも文字が大きくなって見やすくなります。