Wine and Mac

Mac に Watchtower Library をインストールする方法 *

Watchtower LibraryをmacOSの端末で使う方法を紹介します。Windowsの動作をエミュレートするツールであるWineを利用すると、Mac上でも、Watchtower Libraryを使うことができます。異なる言語をインストールした場合、言語間の同期機能も利用可能です。

Wineを使う方法がうまく行かないときは、下記をご覧ください。

  • (更新) 2023/12/10 --- M1/M2 Macに対応させました。

以下より、手順を紹介します。

Watchtower Libraryを入手 *

jw.orgのサイトより、Watchtower LibraryのISOファイルをダウンロードしましょう。

日本語版はこちらからダウンロードできます。

Watchtower Libraryをダウンロードしよう
Watchtower Libraryをダウンロードしよう

macOSにWineをインストール *

macOSにWineをインストールします。最初に、アプリケーションから[ユーティリティ > ターミナル]を起動します。あるいは、macのメニューバーの右端にある虫眼鏡のアイコンをクリックして、検索ボックスに「ターミナル.app」と入力して起動することもできます。

ターミナルを起動
ターミナルを起動

ターミナルにコマンドを入力 *

以下のコマンドを間違いなくコピーして、ターミナルに貼り付け、[Enter]キーを押します。

入力するコマンドは2つで、一つ目は、HomebrewというmacOSに役立つ汎用的なツールです。コマンドが長いので右端までスクロールしてください。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

コマンドを貼り付けて実行すると[Enter]を押すとインストールを実行するよと英語で表示されるので、[Enter]キーを押します。すると、Homebrewがインストールされます。

ターミナルにコマンドを貼り付けて実行したところ
ターミナルにコマンドを貼り付けて実行したところ

さて、もう一つのコマンドは、Wineというツールのインストールです。これは、macOSで動くWindowsのエミュレーターのようなものです。(Wineについてはこちらを参照してください。)以下のコマンドは、Homebrewを利用してWineをインストールするものです。

同じように、以下のコマンドをターミナルに貼り付けて[Enter]キーを押しましょう。

HomebrewでWineをインストール:

brew tap homebrew/cask-versions
brew install --cask --no-quarantine gcenx/wine/wine-crossover

Winetricksをインストール:

# 文字化けを解消するためのツール
cd ~/Downloads
curl -OL https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks
brew install winetricks
winetricks fakejapanese_ipamona
winetricks fakejapanese_vlgothic
winetricks cjkfonts

wineでインストーラーを起動 *

先ほどダウンロードしたWatchtower Libraryが実行ファイルであれば、ターミナルを起動して、以下のようにコマンドを実行してインストーラーを起動します。

cd ~/Downloads
wine64 ./ly_J.exe

もしも、ISOファイルであれば、ダブルクリックします。すると、インストーラーが出てきます。それで、Wineを利用して、Watchtower Libraryのインストーラーを起動します。実行ファイルであれば以下のようにします。

再び、ターミナルを起動して、「wine64」とスペースキーをタイプします。その後、Watchtower Libraryの「WTLSetup.exe」をターミナルにドラッグ&ドロップして、パスを指定します。すると、例えば以下のように入力されますので、[Enter]キーを押します。

すると、Wineが起動して、Watchtower Libraryのインストーラーが表示されます。

分かりにくいので、この手順を動画で紹介します。

↑上記の動画ですが、「wine」のところ「wine64」としてください。後は同じ手順です。

(memo) WineHQを使う場合 *

ユーザー毎ではなく、全体にコピーすると、/Applicationsフォルダにインストールされます。その場合、/Users/<UserName>/Applications/Wine\ Stable.app/Contents/MacOS/wine

ライブラリのインストール *

インストーラーの右下にある[次へ]ボタンをクリックします。何度か、ボタンを押すとインストールが完了します。

起動用ショートカットを作成 *

次に、ライブラリを起動するショートカットを作成します。
ターミナルを起動します。以下のコマンドを実行します。すると、デスクトップにショートカットが作成されます。

cd ~/Desktop
touch wtlib.command
nano wtlib.command
# エディタ立ち上がるので、後述のコマンドを記述
# [Ctrl]+[x]キーを押して[y]で保存
chmod +x wtlib.command

記述するコマンド

#!/bin/sh
wine64 $HOME/.wine/drive_c/Program\ Files\ \(x86\)/Watchtower/Watchtower\ Library/J/WTLibrary.exe

ショートカットを起動できるようにする *

デスクトップに現れたwtlib.commandをマウスで選択して、右クリックして表示されるポップアップから「情報を見る」をクリックします。

そして、「このアプリケーションで開く」の項目で「ターミナル」を選択します。(一覧にターミナルがない場合、その他を選択し、ダイアログで選択対象を「すべてのアプリケーション」に変更し、「アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル.app」を選択します。)

「情報を見る」でターミナルで開く用に指定します
「情報を見る」でターミナルで開く用に指定します

以上で起動設定は完了です。ダブルクリックでライブラリが開く用になります。

日本語フォントを設定する *

以上の手順でライブラリは開くのですが、残念ながら文字化けしてしまいます。これを直すには、メニューの「ライブラリ > □□□□ F2」を選択します。そして、表示テキストなどの項目を「Ansi Unicode MS」に変更します。

以上で、設定完了です。

さらに便利にする方法 *

ショートカットの設定にて、「このアプリケーションで開く」の項目にタイして「iTerm」を設定すると、アプリ終了と同時に、黒いターミナル画面も閉じることができます。

画面を大きくする *

まだ文字化けしている場合以下を試してください。

  • (1) 画面右上にある🔍のアイコンをクリックして「terminal.app」と入力して、ターミナルを起動します。
  • (2) 以下のコマンドを入力
winecfg

すると、以下の画面が出るので、画面の解像度を120dpiにするとMacbookでも文字が大きくなって見やすくなります。

「winecfg」で設定を変更しよう
「winecfg」で設定を変更しよう